東京スカイツリーは、2010年に完成した、東京を代表するランドマークです。高さは634mで、世界一高い自立式電波塔です。
そんな東京スカイツリーですが、実は江戸時代にはすでに存在が予言されていたという都市伝説があるのをご存知でしょうか。
その浮世絵を描いたのは、歌川国芳という、葛飾北斎、歌川広重と並ぶ江戸三大家の一人です。国芳は、奇想天外な作風で知られており、妖怪や怪獣、歴史人物などを題材にした作品を数多く残しています。
その国芳が、1831年頃に描いた「東都三つ股の図」という浮世絵に、東京スカイツリーらしきものが描かれているのです。
絵の左奥には、対岸の江戸・深川辺りで、他の建物を圧するような細長い構造物が二つ見えます。左側の低い方は当時存在した火の見櫓(やぐら)とされ、その右の巨大な組み立て式の塔は実在しなかったというのです。
この絵は、江戸時代の隅田川の様子をリアルに描いたものとして知られていますが、その一方で、スカイツリーに似た塔が描かれていることから、都市伝説の対象にもなっています。
この塔は、画面右側に描かれている、火の見櫓であるとするのが一般的です。しかし、スカイツリーが建設される以前から、この塔がスカイツリーではないかという噂が流されていました。
この噂は、スカイツリーが建設されたことでさらに広がり、現在では、歌川国芳がスカイツリーを予言していたのではないかという説も唱えられています。
もちろん、この説は科学的に証明されたものではありません。しかし、歌川国芳の「東都三ツ股の図」は、単なる風景画ではなく、都市伝説を呼び起こすような、不思議な魅力を秘めた作品であると言えるでしょう。
本当の長さと違う土台
また、スカイツリーには地下に頑丈な土台があり、その土台の長さ32メートルと634メートルを足すと666メートルとなります。これが本当の長さであるという主張もあります。
さらに、スカイツリーの展望台の形は、フリーメイソンのシンボルである「六芒星」を連想させるとされています。これらのことから、スカイツリーはフリーメイソンの陰謀によって建てられたという説が唱えられています。しかし、この説は、科学的な根拠に基づくものではなく、あくまでも都市伝説の範疇にとどまっています。
なお、スカイツリーとフリーメイソンの関係に関する都市伝説は、日本だけでなく、世界各地で広まっています。何かと都市伝説の話題となるスカイツリーは今後も目が話せません。